火星逆行について
火星逆行は、約2年間に1度のタイミングで起こります。
火星逆行は、約2か月間続くことになります。
前回は、2018年に火星逆行が起こり、前回は水瓶座から山羊座まで逆行しました。
火星逆行の基本的なテーマは、あなたの生きる喜びや情熱を取り戻すことになったり、エネルギーをコントロールすることを学んだりすることになります。
火星が滞在するサインによって、鍵となる出来事が起こったり、社会的な現象となったりすることが変化していきます。
2020年火星逆行開始時のホロスコープ
今年の火星逆行は、9月10日の午前7時23分にスタートします。9月10日の夕方は、双子座の下弦の月が起こります。
火星は、第7ハウスに入っています。
第7ハウスは、「パートナーシップ、対人関係、環境、結婚、ソウルメイトとの出会い、外交」などがキーワードになります。
牡羊座は、火星のナチュラルサインになります。
火星の意図が、牡羊座では発揮しやすい状況になります。
あなたの本当の生きる喜びや情熱を思い出し、取り戻していくことになりそうです。
ちなみに、アメリカの首都ワシントンDCでは、火星は第2ハウスに入っています。
中国の首都北京では、火星は第8ハウスに入っています。
経済面の影響を考えると、興味深い配置にありますね。
乙女座の太陽は、山羊座の木星とタイトなトラインとなり、魚座の海王星とオポジションになります。
牡羊座の火星は、土星と冥王星とスクエアになります。
山羊座の木星・土星・冥王星のトリプルコンジャンクションは、第4ハウスに滞在しています。
今回の火星逆行は、山羊座のトリプルコンジャンクションの影響を大きく受けることになりそうです。
トリプルコンジャンクションは、今までの既存のシステムや組織を壊し、新しい時代にふさわしいものを作り出していくキッカケになりそうです。
逆行中の火星のエネルギーが加わることで、トリプルコンジャンクションの流れの勢いが、増していくことになるでしょう。
2020年火星逆行終了時のホロスコープ
11月14日午前9時36分に、火星逆行は終了します。
火星は、第3ハウスに滞在しています。
第3ハウスは、「コミュニケーション、情報、初等教育、兄弟姉妹、友人たち、近所や身近な場所での旅行」などがあります。
翌日の15日は、蠍座新月となり、木星と冥王星のコンジャンクションもピークとなります。
山羊座のトリプルコンジャンクションは、第1ハウスに滞在しています。
トリプルコンジャンクション・太陽・海王星の幸運の小三角形も形成されています。
さらに、金星とトリプルコンジャンクションはスクエアとなり、緩くはなりますが、火星を加えるとTスクエアを形成します。
月と水星のコンジャンクションは、牡牛座の天王星とオポジションになります。
ホロスコープの東側(左側)に、天体が集まっており、周りに依存するのではなく、自分で道を切り開いていくという強さが、開運につながります。
2020年火星逆行のサビアンシンボル
今回の火星逆行は、牡羊座29度から牡羊座16度まで、逆行していくことになります。
29度は、今までのサインと次のサインを比較して、今までのプロセスのまとめをしていくことになります。
牡羊座29度のサビアンシンボルは、「天球の合唱隊が歌っている」となります。
牡牛座の手前の度数であり、生まれた喜びや情熱に突き動かされている状態から、身体的な感覚を発展させ、肉体を所有することで味わえる喜びに移り変わっていくことになります。
16度は、今まで進んできた方向から、逆のエネルギーを取り入れることで、方向を転換していくことになります。
牡羊座16度のサビアンシンボルは、「日没の光の中で踊るブラウニー」となります。
ブラウニーとは、家に長く住み着いている妖精のことであり、ときどき人間の仕事も手伝ってくれるそうです。
今まで情熱に突き動かされて、前進してきた状況から、周りの人と協力し、ゆっくりと過ごすことを意識するようになります。
火星逆行開始時のアセンダントは、天秤座13度となります。
天秤座13度のサビアンシンボルは、「シャボン玉をふくらませている子供たち」となります。
13度は、そのサインの意図を思う存分に発揮できる度数になります。
シャボン玉を膨らませるように、様々なアイデアを思いついて、周りの人を喜ばすことができるのかもしれません。
火星逆行終了時のアセンダントは、山羊座4度となります。
山羊座4度のサビアンシンボルは、「大きなカヌーへ乗り込む一団」となります。
4度では、サインの意図を自分の中に定着させようとしていくことになります。
集団の中で強い信頼関係を築き、一つの目標に向かって、一致団結して向かっていくことになります。
2020年火星大接近
火星逆行の途中の10月6日は、約2年ぶりに火星が地球に近づく火星大接近となります。
2018年の火星逆行時の火星大接近よりは、小さくなりますが、火星の影響を実感することもあるでしょう。
この日のホロスコープは、山羊座のトリプルコンジャンクションと火星がスクエア、とくに冥王星とタイトなスクエアとなります。
木星と海王星のセクスタイルと、水星と天王星のオポジションも形成されています。
社会的にも、プライベートの生活でも、緊張を感じる出来事もあるかもしれません。
周りの人に対する優しさを広げていき、逆の立場や視点から考えてみることで、お互いを理解できることが増えていくことになりそうです。
今年の火星逆行のテーマ
牡羊座は、12星座の一番最初のサインであり、生まれた喜びと情熱にあふれているサインとなります。
牡羊座のキーワードは、「情熱的、大胆、勇敢、直感的、行動力、意欲的、エネルギーにあふれた」などがあります。
このサインで、火星が逆行することで、あなたにとって、心から喜びを感じ、意欲的に取り組むことができるものを手に入れることもあるでしょう。
牡羊座には、2011年から2018年の約7年間にわたり、革新の星である天王星が滞在していました。
社会的にも、個人的にも、あなたが生きる喜びを感じ、意欲をもって取り組んでいることが、大きく変化し始めることになりました。
今回の火星逆行では、天王星牡羊座時代の変化を身近な生活で感じるような出来事もありそうです。
たとえば、生きる喜びを感じられるものや情熱を傾けられ得るもののために、生活のあり方を見直す人もいるかもしれません。
今までは、経済面での豊かさを優先してきた人も、価値観を見直し、具体的な行動に移し始めることもあるでしょう。
サビアンシンボルからも、所有しているものをずっと保ち続けようとするよりも、まず心の在り方を見直すタイミングに来ているのかもしれません。
心の在り方を見直すことで、所有していたものを手放すことになり、結果的に金運面でも良い方向に動き出したということもあるかもしれません。
また、火星逆行が終了するころには、多くの人に受け入れられることを望むことよりも、信頼関係で結ばれた人たちとの絆を大切にしていこうという気持ちが高まることもありそうです。
さらに、火星逆行開始時では、パートナーシップの見直しや今までの人間関係の見直しをするキッカケが起こりやすくなっています。
今までは、あまりに気にしていなかった心地の良さなどが、気になり始めることもあるかもしれません。
火星逆行が進んでいく中で、依存していたことに気がついて、自立したい気持ちが高まってくることもあるでしょう。
そして、お互いのコミュニケーションに着目していると、真実が見えてくることもありそうです。
知らず知らずのうちに、相手の感情を逆立てないように気をつかっていたり、相手が望む自分を演じようとしていたりすることに気がつくかもしれません。
今回の火星逆行を通じて、あなたの命ともいえる大切な時間やエネルギーを、あなたの本当の喜びを実感するために使っていくことになるでしょう。