おおまかな星の動き
今回の水星逆行は、6月18日から7月12日まで、およそ3週間ほど起こります。
今年の1回目の水星逆行は、全天体順行期間中に起こりました。
今回の水星逆行中に、金星、木星、土星、海王星、冥王星、そしてキロンが、逆行をしていたり、逆行を開始したりします。
今回の水星逆行では、夏至、部分日食を伴う蟹座新月(しかも、6月と7月の2回連続の蟹座新月)、ナチュラルサインである牡羊座に火星が長期滞在、木星と土星と冥王星の山羊座のトリプルコンジャンクションの再開などが起こります。
今回の水星逆行は、蟹座のみで起こります。
蟹座の新月も合わせて、蟹座のサインのもつ要素をしっかりと受け入れていくチャンスになっています。
未来に向けて、大きく変化していく可能性を秘めた星のイベントが重なっている時期であり、過去を振り返り、受け入れていくタイミングになるのかもしれません。
過去から未来へのつながりに向き合うことで、今という大切な瞬間をどのようにすごしていくのかが、クリアになることもありそうです。
今年後半の星のイベントについて、ブログと動画でまとめていますので、どうぞ。
動画は月星座別の運勢も投稿しています。
水星逆行が始まるときのホロスコープ
6月18日の午後1時59分に、水星逆行は始まります。
木星と冥王星は、第3ハウスの最後あたりになるので、次のハウスと考えると、すべての天体が、ホロスコープの西半分(右側のように見える)に集まっています。
西半分に天体が集まっていると、周りの人や環境を通じて、自分自身と向き合ったり、行動を選択したりしていくことが増えていきそうです。
自分の意志だけで動き回るよりも、周りの人の状況を観察したり、外の世界の情報を手に入れたりすることで、自分自身がどうしていくのか向き合うことになりそうです。
水星は、第9ハウスに入っています。
第9ハウスは、学び、好奇心、哲学、海外、精神世界などのキーワードと関連しています。
木星と冥王星は、コンジャンクションになります。
木星と冥王星は、4月5日に第1回目のコンジャンクションがあり、今回は第2回目になります。
ピークは、6月30日になります。ちなみに、第3回目は、11月13日にピークになります。
5月6日に、蟹座から双子座に移動したばかりのドラゴンヘッドは、太陽とコンジャンクションになります。
21日に太陽が蟹座に移動して、夏至を迎えて、午後には、部分日食を伴う蟹座新月となります。
火のサインには、主要な天体が入っておらず、28日から火星がナチュラルサインの牡羊座に移動し、来年1月上旬まで、長期にわたり滞在することになります。
金星逆行も続いており、仕事の環境や周りの人との関係が、大きく変化しているのを実感しているかもしれません。
今まで多忙だった人も、時間の使い方や意識も変化しており、自分だけの楽しみや喜びを発見することが得意になったり、今まで読んでみたかった本や取り組みたかった勉強を始めることになったりするかもしれません。
少し前の過去では、考えられなかった新しい価値観が生まれてくるにつれて、あなたが本当に安心できる居場所が変化したり、今までの人間関係がリセットすることになったりすることもあるでしょう。
水星逆行が終わるときのホロスコープ
7月12日の午後5時27分頃に、水星逆行は終了します。
水星は、第7ハウスに入っています。
第7ハウスのキーワードは、「パートナーシップ、ソウルメイトとの出会い、婚約や結婚、対人関係、環境」などと関連があります。
7月2日から、土星が山羊座に戻っており、トリプルコンジャンクションが再開しています。
再び、あなたの行動や指針を、基盤となる部分から作り上げていくことになります。
あなたの大切な人との関係、周りの人たちとの関係、今までの環境で、いつのまにか変わらないと思い込んでいて諦めていたことがあるかもしれません。
水星逆行とともに、もう一度、あなたの心を振り返ることで、新しい基盤を築き上げていくことになるでしょう。
魚座の海王星は、蟹座の太陽とタイトに、トラインになります。
今までの立場や環境を変えていき、新しい基盤を作ることは、大きなエネルギーを要することもあるでしょう。
想像力は、何かを作り出していく意欲につながり、あなたの行動を後押ししてくれるはずです。
牡羊座の火星とキロンは、コンジャンクションになります。
キロンは、水星逆行が終了する直前から、逆行を始めることになります。
今まで人知れず戦ってきたこと、頑張ってきたことで、多少なりとも心に負荷を感じることもあったかもしれません。
癒しの星であるキロンは、あなたの心を癒し、純粋な気持ちで、前向きに取り組む姿勢を取り戻すことになりそうです。
サビアンシンボルから読み解く水星逆行
今回の水星逆行は、蟹座の15度から6度まで、逆行をします。
蟹座15度のサビアンシンボルは、「たくさんの食べ物を楽しむ人々のグループ」になります。
15度は、サインのパワーで満たされた度数になります。
あなたの仲間や信頼できる人、家族などと一緒に、たくさんの食べ物を囲んで食事することは、蟹座のサインが表す幸せのカタチを体現しているでしょう。
蟹座6度のサビアンシンボルは、「巣を作る猟鳥」になります。
自分の羽を使って、巣を作り上げていく鳥のように、自分にふさわしい人間関係や環境を作り上げていくことが重要になります。
自分の大切な場所や大切な人との関係を守るために、一生懸命に尽くすこともあるでしょう。
今回の水星逆行では、部分日食を伴った蟹座新月もあり、蟹座のキーワードが強調されています。
安心できる場所や心を許すことができる関係などの定義や価値観が、大きな変化を迎えていることもあるでしょう。
金星逆行やトリプルコンジャンクションの再開もあるので、仕事への価値観や意識、経済面での変化に伴い、見直していくこともあるかもしれません。
また、6カ月という長期にわたり、火星がナチュラルサインである牡羊座に滞在します。
秋には、火星が約2年ぶりに逆行をすることになります。
ちなみに、牡羊座には、天王星が2011年から7年ほど滞在し、2018年に牡牛座に移動しました。
この流れでの変化や出来事が、今回の水星逆行で思い出されることもあるかもしれません。
そして、少しずつ癒しがもたらされる暗示もあります。
水星逆行が完了し、今年後半が始まる7月頃から、あなたが真剣に取り組んでいくテーマにつながっていることもありそうです。