冥王星の山羊座時代
2020年の冥王星は、山羊座での木星と土星のトリプルコンジャンクションが続き、今まで変わらなかったものが、大きく変化しようとしています。
冥王星が山羊座入りしたのは、逆行中には一時的に射手座に戻ったこともありますが、2008年になります。
2008年は、黒人初のアメリカ大統領が当選したり、リーマンショックが起こったりと、時代を大きく変化させる出来事が続きました。
冥王星は、公転周期は約248年となり、太陽から最も離れた惑星でしたが、2006年に準惑星となりました。
周期が楕円形を描くので、ひとつの星座に滞在する年数にばらつきがありますが、およそ20年程をかけて、ひとつの星座に滞在します。
冥王星の山羊座入りは、2008年に起こり、水瓶座入りを開始するのは2023年になります。
逆行期間中は、2回にわたり、山羊座に一時的に戻ることもありますが、2025年からは完全に水瓶座に移動することになります。
冥王星のキーワード
太陽から近い天体ほど、私たちが身近に感じられるような出来事や感情に働きかける影響が多くなります。
一方、天王星や冥王星などの太陽から遠い天体になると、時代を反映するような大きな出来事や思想が形作られたり、ある世代の特徴となって現れたりすることもあります。
また、遠い天体が自分の天体とかかわってくると、人生を変えるようなインパクトのある出来事が起こる可能性もあります。
冥王星は、蠍座の守護星であり、「再生、復活、変容」などのキーワードをもっています。
太陽、月などの天体に、冥王星が絡んできたときの経験は、有無を言わさずに今までの状態が崩れ、新しいものを築き上げる必要に迫られたこともあります。
数年間の冥王星の影響
この数年間で、冥王星は山羊座の20度前半あたりに滞在していました。
20度前半は、サインの特徴が、最も高まる度数になります。
山羊座は、組織や社会のルール・規律などをきちんと守り、社会に現実的、着実に貢献するという意識があります。
また、自分の所属する地域や国などに対しても、強い意識をもっています。
この山羊座に冥王星が滞在していると、今までの組織や社会のシステムを壊し、新しいものを生み出していく段階になっています。
とくに、2018年の5月から牡牛座入りしている天王星の影響も合わさり、お金や所有することの概念などにも、変化が起こりつつあります。
2020年の1月中旬には、土星と冥王星のコンジャンクションが起こりました。
さらに、木星と冥王星のコンジャンクションは、3回にわたり、起こることになります。
冥王星が、木星と土星という社会的にも影響を与える天体と重なることで、社会全般の意識が変化していくことになるでしょう。
風の時代へ
2023年3月には、冥王星が水瓶座に入り、2回の逆行期間を経て、2025年からは本格的に冥王星水瓶座時代を迎えます。
2023年3月は、冥王星のみならず、土星も、水瓶座から魚座に移動します。
2020年の水瓶座の始まりの度数でのグレートコンジャンクションで、大きな変化を実感し、2023年3月頃に、次の大きなステップとなりそうです。
グレートコンジャンクションも水瓶座、そして、冥王星が次に移動するのも、水瓶座となるので、水瓶座の意図が強調されています。
水瓶座は、山羊座が象徴するような社会や組織のあり方、規律や上下関係などを超えて、フラットな世界観を構築していくことになります。
風のサインですので、科学技術なども発展が、目覚ましいものになるでしょう。
2020年12月22日のグレートコンジャンクション後、約2年の期間を経て、次の大きなステップとなる、冥王星の水瓶座の移動が、到来することになります。
風の時代の到来は、大きな変化を受け入れやすくするために、ステップアップして続いていくようですね。