西洋占星術 木星のまとめ

木星とは

木星は幸運と拡大の星といわれることが多いですね。

毎年星座を移動する頃には、これから1年がどうなっていくのか予想するにも役立ちます。

昨年(2018年)の秋頃、木星はホームグラウンドである射手座に移動しました。

木星は、射手座では本領を発揮できるので、今年はすべての星座の人にとっても、ラッキーイヤーになりそうです。

木星の射手座入りや支配星(ルーラー)については、こちらをどうぞ。

支配星(ルーラー)

2019年1月8日

木星のホームグラウンド射手座への帰還

2018年8月11日

 

今年(2019年)の12月には、木星は山羊座に移動し、木星・土星・冥王星が山羊座に集まるトリプルコンジャンクションが起こります。

トリプルコンジャンクションは、土星が水瓶座に移動する来年の3月頃まで起こります。

2020年のトリプルコンジャンクション

2018年12月14日

 

さらに、2020年の年末では、木星と土星が完全に重なるグレートコンジャンクションが起こります。

風の時代の始まり:2020年のグレート・コンジャンクション

2018年12月6日

 

木星の公転周期は12年になります。

ひとつの星座にとどまるのは、約1年となっています。

1年という区切りをつけやすい期間で、星座を移動していくので、木星のサインから、その年の雰囲気や流行なども読み取ることができます。

 

木星の基本
公転周期は12年、同じ星座におよそ1年滞在

木星は射手座の支配星

木星を見ると、その年の雰囲気や流行をつかみやすい

 

木星のキーワード

木星は、良く幸運をもたらす天体といわれていることからも、幸運、サポート、豊かさ、善という意味があります。

そして、大きく拡大、成長していくエネルギーにあふれています

また、器が大きく、穏やかで、あらゆるものを寛容に受け入れることができる天体でもあります。

 

ただ、木星のエネルギーが不安定になると、主体性がなく、流される傾向があったり、やる気がなかったり、向上心や自制心がなかったりすることもあります。

また、どんどん拡大してしまい、膨張気味になってしまうこともあるでしょう。

 

似たような意味をもつ天体に金星と海王星が挙げられます。

金星も木星も、幸運の星といわれており、吉運をもたらすとされています。

金星は、愛情と美の星ともいわれるように、個人の幸福や感覚にもとづいています。

一方、木星は個人を超えて、多くの人と調和的になり、善の意識を拡大していくという、広義の意味での降雨福を表しています。

土星外惑星となる海王星も拡大・膨張という意味を持ちますが、すべての人の意識がつながっている中で、木星が示すよりもさらに広義の社会全体や世代の意識に作用したり、精神面での影響が与えられます

 

火星の発達年齢域が、働き盛りの壮年期である35~45歳でしたが、木星は火星の次の世代である46~55歳となります。

自らの経験をもとに、社会に役立つことを広めていきたいと考える世代ともいえますね。

 

木星のキーワード

幸運、天からの恵み・サポート、豊かさ、善、拡大・膨張

木星の発達年齢域 46~55歳

 

グレートコンジャンクション

グレートコンジャンクションは、木星と土星がコンジャンクション(0度)で重なる現象を表しています。

今年(2019年)の12月には、木星は射手座から山羊座に入ります。

土星は、来年(2020年)の3月に、水瓶座に移動するまでは、山羊座にとどまりますので、木星と土星が山羊座に滞在することになります。

同じ山羊座のサインに滞在するので、グレートコンジャンクションのような影響もありそうですね。

ただ、完全に木星と土星が重なるグレートコンジャンクションは、来年末(2020年12月)に、木星がさらに水瓶座に移動した後に起こります。

 

木星は拡大・幸運の星であり、対する土星は制限・現実の星であることからも、お互いに相対する意味をもっています。

木星と土星が出会うことにより、新しい時代が生まれ、創られていくということになります。

グレートコンジャンクションは、20年に1度起こり、時代を象徴するともいわれている所以となります。

 

例外もありますが、数百年にわたり、グレートコンジャンクションは地のサインで起こり続けていましたが、来年末(2020年12月)のグレートコンジャンクションは、風のサインである水瓶座で起こります

まさに、物質的価値観や所有・金融などの概念に変化が起こり、テクノロジーなどの発展により、自由な風が吹いて来ようとしているのかもしれませんね。

こちらもあわせてご参照ください。

土星と冥王星のコンジャンクション

2019年3月11日

2020年のトリプルコンジャンクション

2018年12月14日

 

木星の逆行

木星は、毎年およそ4か月弱ほど逆行する時期があります。

今年(2019年)も4月11日から、8月中旬まで逆行が続きます。

 

木星はあなたのしたいことを応援し、可能性を広げ、社会にも貢献するサポートしてくれる天体でもありますが、個人の意思と社会のニーズが必ずしも合っているとは限らないでしょう。

木星逆行中に、個人と社会の折り合いをつけていくというテーマがあがることもあります。

 

また、ほかの天体と同様に、木星が、「順行→逆行」と「逆行→順行」に方向を変えるときには、インパクトのある出来事が起こりがちになりますので、注意が必要です。

昨年(2018年)の木星逆行が順行に戻った時の投稿になります。

木星が順行に。どのご縁をあなたは選びますか?

2018年7月9日

 

木星の逆行
毎年起こり、およそ4か月弱の間、継続する

順行→逆行&逆行→順行のときには注意

逆行中は、個人の意思と社会の状況の折り合いをつけることがテーマにあがることも

 

木星のトランジット

自分の星座(月星座)や自分の星座のサイン(火・地・風・水)に木星が滞在している期間は、ラッキーイヤーとされていることが多いですね。

個人的には、木星が自分の星座のサインに滞在しているときは、棚からぼたもちのようなラッキーが起こるということはなく、大変なことも多いですが、新しいことに挑戦できるなど自分の可能性を広げることができた年になったことが多いです。

木星は個人をさらに広げた社会的な要素を含む天体になるので、社会のニーズや社会貢献という視点をもつと、木星からのサポートを受けやすくなる傾向があるでしょう。

 

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